規定―存在証明

インタビュー

西内 芙優希

美術学科

洋画専攻

西内 芙優希

NISHIUCHI Fuyuki
A:キャンバスが白だからです。あるいは、なにより色らしくない色だからかもしれません。白い紙に黒いペンで文字を書いたり絵を描いたりすることは当たり前すぎて、黒自体、白自体の色に目が行くことはほとんどありません。人間が形を生み出すうえで最も身近な色だからこそ、形そのものに迫るならば無視できない色です。自分が認識する形や境界、存在感といったものに強い関心があるからこそ、黒色と白色に惹かれるのだと思います。
A:自己を知るための作業です。自己と世界との関係を確認する作業でもあります。自分が何を考え、何に興味を持ち、どういった生き方をしているのか、世界と自分はどう関わっているのか、どのような形を成しているのか、その境界はどこにあるのか、そういったものを制作を通してつかもうとしているのだと感じます。