紙
美術専攻
版画研究領域
あのとき言葉にならなかった心の中で存在していた音、消えそうな声を探している。それらを反復しながら手を動かし、言葉を紙で優しく包みこむ。その包まれた声なき声は外に出て木霊するようにどこかで鳴り響く。曖昧なまま忘れてしまう前に、存在していたことを感じながら音にしてみる。この塊が声を受け止め、誰かにとって寄り添える存在になることを願っている。