庭の唄

岩絵具 / 墨 / 銀箔 / マスキングテープ

美術専攻

日本画研究領域

李 丹

LI Dan

『庭の唄』は、日常に潜む自己愛のかたちを表現した作品です。庭は外界と内面が交差する場であり、植物や器物が記憶や感情を映す象徴として描かれています。墨のにじみや岩絵具の質感を活かし、穏やかな時間の流れや偶然の美しさを大切にしました。制作を通じて自身の心と向き合い、筆を重ねるごとに作品が内面を映し出していると感じました。静かに見守るようなまなざしで描いた一枚です。