誕生日のなだれ
インタビュー
美術学科
洋画専攻(版画)
中平 果步
NAKAHIRA Kaho
A:私にとって作品を鑑賞することは、目で見るだけではなく人間の動作、五感から成り立つと考えます。体験、経験という記憶がいつか積み重なって雪崩になることで鑑賞を認識します。見慣れた素材や今いる空間は、誰もがあらかじめ記憶しているため手っ取り早く積み重ねることができます。そして1番は、私が作品とどう接したいか、私という鑑賞者が求める捉え方を汲み取り、適した表現方法を模索して実行することです。
A:私が考えたことは、私が1番分かっていなければいけません。表現して初めて自分のことを 理解することができます。それは他人の作品も同じで、鑑賞することで初めて他人を受け入 れることができます。誰のためでもない、自分を生かすための行為です。