誘惑の果実/罪の味/衣替え

インタビュー

岩野 有紗

美術学科

立体アート専攻

岩野 有紗

IWANO Arisa
A:蛇についての文献を読んだ時、図鑑を見た時、実際に蛇と触れ合った時など、アイデアが浮かぶ瞬間は様々ですが、蛇に関する伝承や神話から着想を得ることが多いです。幼い時から爬虫類が大好きで、自身の干支が巳であることもあり、生き物の中でも蛇は私にとってどこか特別な存在です。高校の卒業制作で白蛇を作ったことをきっかけに、蛇をもっと作りたい、極めたいと思い、気がつけば大学の4年間ずっと蛇を作り続けていました…
A:私にとってアートとは「きっかけを与えてくれるもの」です。作品を鑑賞したとき、表現方法や技術に心を動かされ、自身の思考や行動に変化をもたらすきっかけを与えてくれます。私は蛇をモチーフに制作を行っていますが、気持ち悪い、恐ろしいといった嫌悪感を抱かれ、悪役にされがちな蛇が、本当は様々な魅力を持った美しい生き物であることを知るきっかけになる作品を作れたら…そんなことを思いながら制作を行っています。