Food Tomography

インタビュー

寺内 里奈

デザイン・工芸学科

ヴィジュアルデザイン専攻

寺内 里奈

TERAUCHI Rina
A:私は大学に入学してから現在に至るまで、二千食以上の日々の食事を写真として記録してきました。これらの写真は、私の生活や身体を形作る重要な要素であり、それらを集大成として作品に昇華させたいという思いから、この制作に取り組みました。制作過程では、食べ物の写真を扱う中で食べ物を身体の断面図に見立てるアイデアを採用しました。加工を最小限に抑えつつ、食材本来の質感や色味を活かし、「気持ち悪さ」をあえて感じさせることで、生々しさやリアリティを強調しました。
A:私にとってアート・デザインは、自分が感じたことや考えたことを相手に届けるための重要なコミュニケーション手段です。日常の中で「なんだか良いな」と思う素朴な景色や物に出会うことがあります。その「なんか良いな」という感覚がどこから来るのか、なぜそう感じたのかを深く掘り下げていく過程で生まれた作品は、自然と周りの人にもその良さを伝える力を持つことを、この4年間の学びを通じて実感しました。また、その制作の過程を通じて、周囲の人々だけでなく、自分自身の意外な一面や新たな価値観を発見することができると感じています。アート・デザインは、他者との共感や繋がりを生むだけでなく、自分自身を深く知る手段でもあると思います。