片利共生

インタビュー

工藤 詩織

デザイン・工芸学科

ヴィジュアルデザイン専攻

工藤 詩織

KUDO Shiori
A:世界情勢が不安定になってきていると感じたからです。ある日を境に各地で戦争が起き始め、国際社会が緩やかに崩壊していると肌で感じました。「戦争」とは私たちにとってどういうものなのか今一度考えるべきだと思い、作品にしようと思ったことがきっかけです。可愛くなりすぎず、怖くなりすぎないビジュアルになるように気を遣っていました。可愛さと怖さを共存させる絶妙な加減を何度も探りました。
A:私にとってアート・デザインとは、自分の考えを主張するコミュニケーション方法の一つです。「言葉」は時に人を変える、殺める力を持ちます。ものごとを正確に他者に伝えられる一番のツールですが、マイナスに作用することもあります。アートやデザインは、言葉では掬いきれないニュアンスなどを視覚を通して伝える手段です。直接的すぎる言葉を婉曲表現したり、言葉を補うことができる手法だと思っています。