Snow Blue
インタビュー
デザイン・工芸学科
工芸専攻
米山 瑠菜
YONEYAMA Runa
A:4年間工芸を学ぶ中で、機械文明の進展が手工芸の衰退を招いている現状を目の当たりにし、手で生み出すからこその価値を示したいという気持ちが芽生えました。卒業制作では、絣に見る一本の糸を染め分ける技法や、紡績された糸をあえて解くなど、手仕事の経験から得た発想を活かして、積雪のように奥行きを持たせる表現技法の創出に成功しました。私の作品を通じて手仕事で表現の幅が広がる可能性が沢山あることを伝えたいです。
A:作品鑑賞をして感動を覚えた時、これまで知らなかった自分に出会えるヒントが潜んでいると感じます。無意識に美しく感じていた色、音、触感、そのきっかけなど、アートを通じて新たな自己発見に繋がるポイントを見つけることができます。作る側になった時も同じく、自身の精神状態や無自覚の内面が、制作の過程や細部に必ず現れます。秀逸なアート・デザインに触れたり、目指すことで、新たな自己理解の道が開けると考えています。